闇練場

凄い雨ですね

ここ数年、夏の夕方にはこんな感じの時間があって、飲食店としては客足に影響しないかと戦々恐々なわけございますが…まぁそれはそれとして

以前、お話しした内容(長くて読みにくいと言うお言葉多数でしたホントスイマセン)で大体、おぅばんというお店については語れたかなと思いますが、それではこの店はどんな時に使って頂くのが良いのかなというお話をしたいと思います

まぁお題そのままなんですけどね

ワインに限らず、飲食をする上で非常に大事な事でありながら大半の方が置き去りにしている「目の前にある飲食物(=ワイン)との向き合い方」についてです

その日の気候、空間演出、体調、昼間に何をしていたかから身体に付着している匂い、直近に食べた物が何か等も大事ですが、何よりも重要なのは「脳トレ及び口と鼻の使い方」なのです
日常生活から仕事モードに移行したり、スポーツをやったり本を読んだりと、ある程度の達人はシチュエーションに合わせたモードをチェンジが出来ますね?
ワインと会話をするためにも、そのモードチェンジが必要です
それなりにワインがちゃんと飲める人がワインを目の前にする時には目の前の香りや味わいの仕分け、受け取った情報のメタ化から記憶にある近似体験の想起と比較を経て、そのワインに対する評価、判断が下されます
その為にはまず口と鼻の機能を全開にする事、自分の機能を全開にした状態をワインを目の前にした時には条件反射的に作り出せる事、その繰り返しを自然に出来る事が挙げられます
何年、ワインを飲んで来ようがどんなお高い物を飲んで来ていようが、実はコレが出来ていなければ経験値にならない
その事に気付いていない方は意外に多いんですね

経験は正しく積まなければ成長には繋がりません
正しい経験とは自らの解像度を上げ、より多くの情報を抜き取り、記憶して行く作業の繰り返しを経て積まれたものです
ソコソコ長くワインを扱って来た者には、お客さまがどのようにワインと向き合っているのかが、その人の飲み方一つで分かります
なので、初級者の方のキャリアメイクから上級者の方の定期点検まで、その道のプロに見てもらうっていうのも良いかも知れません

おぅばんという店をそんな目的の為の「ワインの闇練場」として使って頂くのも良いかも知れませんよ